5月27日、SynopsysとIPG Automotiveは「Shift Left to Save Costs and Time(コストと時間を節約するためのシフトレフト)」という実践ワークショップを開催し、最先端のツールチェーンのひとつであるSilver(Synopsys)とCarMakerのシームレスな統合の可能性を紹介しました。参加者は、仮想ECU(vECU)を効率的に統合し、仮想テストの実行を加速する方法について、独自の知見を得ることができました。これは、車両開発における早期検証と開発工数削減に向けた重要なステップです。
シミュレーションから実践へ
この合同ワークショップには、主にテストや機能検証分野の11名が参加し、vECUの実践的な応用体験が提供されました。
ワークショップは、SynopsysとIPG Automotiveが交互に担当する4つのテーマ別モジュールで構成され、仮想ECUのさまざまなユースケースをカバーしました。vECUの詳細レベルごとの活用だけでなく、仮想テストドライブや車両全体のシミュレーションでの運用にも焦点が当てられました。また、クラウドスケーリングやテスト自動化の可能性についても貴重な知見が提供されました。
ハンズオンセッションでは、参加者がAWS上に用意された仮想マシンで、SilverとCarMakerのソフトウェアツールを直接操作し、実践的な課題に取り組みました。
参加者からのフィードバックは一貫して好評でした。AUDI AGのDipl.-Ing. Ankit Verma氏は「理論と実践のバランスが良く、シミュレーション環境とツールチェーンの理解が深まる有益なワークショップだった」と総括しています。
