IPG Automotiveと慶南テクノパークが覚書を締結

韓国自動車産業のイノベーション促進に向けたパートナーシップ

2025年9月3日、カールスルーエ/チャンウォン市 — 車両開発向けシミュレーションソリューションのリーディングプロバイダであるIPG Automotiveは、韓国の慶南テクノパーク(GNTP)と覚書(MoU)を締結しました。本合意により、先進的な仮想化およびデジタルツイン技術を通じて、地域産業の支援に向けた今後の協力体制が築かれます。

今回の覚書は、IPG Automotiveの副社長兼最高顧客責任者(CCO)であるMartin Elbsと、GNTP自動車産業チームマネージャのDr. Dong-Gyu Lee氏によって署名されました。これにより、技術力強化を目的とした戦略的な連携がスタートし、GNTPがグローバルなイノベーションリーダーとの協業に積極的であること、そしてIPG Automotiveが韓国市場でのプレゼンスを強化することが示されました。

2025年に開設されたGNTPの「Future Automobile Virtual Center」では、慶南地域の自動車部品サプライヤや大学向けにさまざまなサポートプログラムが提供されています。今回のパートナーシップにより、IPG Automotiveのシミュレーションおよび仮想化ソリューションが地域の関係者により身近なものとなり、製品や技術開発の加速が期待されます。

IPG AutomotiveのMartin Elbsは「GNTPによる韓国自動車産業のイノベーションとデジタルトランスフォーメーション推進を支援できることを嬉しく思います。本合意は、オープンな協業と最先端のバーチャル開発ソリューションを通じて未来のモビリティを実現するという、私たちの共通ビジョンを反映しています」とコメントしています。

また、Dr. Dong-Gyu Lee氏は「IPG Automotiveとの連携により、地域企業に世界水準のシミュレーションツールを提供し、競争力強化を図ります。本協業は、慶南地域のデジタルエンジニアリング能力向上に大きく貢献するでしょう」と述べています。

慶南地域は、かねてより韓国の機械・自動車産業の中心地として知られています。今回の覚書を通じて、IPG AutomotiveはGNTPおよび地域企業に対し、革新的な製品や将来志向の技術開発を支援するソリューションを提供します。

本パートナーシップは、IPG Automotive Koreaの主導により実現したもので、同社のグローバルパートナーネットワーク拡大戦略の一環です。今後も世界各地での顧客アクセスを強化し、地域の専門性を活かした最適なサービス提供を目指してまいります。

慶南テクノパークのDr. Dong-Gyu Lee氏(左)とIPG AutomotiveのMartin Elbs(右)。韓国自動車産業におけるバーチャル開発およびデジタルツイン技術の推進に向けた覚書の締結式にて。