ソフトウェア
皆さまが開発している未来の車両を、実車に触れるようになる前に試してみましょう！
CarMaker製品ファミリのソフトウェアソリューションは、開発の早い段階から車両のコンポーネントを車両全体に統合し、貴重な開発の時間を短縮することができます。バーチャルプロトタイプを使用することで、迅速なコンポーネントの開発と、現実的なシナリオでのバーチャル・テスト・ドライビングが可能です。CarMaker製品ファミリは、Model-In-the-Loop、Software-In-the-Loop、Hardware-In-the-Loop、Vehicle-In-the-Loopの各手法にシームレスに組み込むことができ、容易に既存のツール環境に統合することが可能です。さらに、テストの自動化や、大規模なHILテストベンチのクラウドへの拡張にも柔軟に対応しています。
CarMakerバージョン13のハイライト
改良されたシナリオエディタ
高度な.kmlファイルのインポート機能により、複数のルートをポイントリストとして使用できます。
編集がしやすく、オフセット機能によるルートの分離も可能になり、より素早く効率的にルートを作成できます。
新しいHDシナリオ: 市街地トンネル
厳しい照明環境、非常駐車帯、トンネル内のジャンクション、建設現場や事故状況を含む市街地トンネルのシナリオは、多数のエッジケースのシナリオをカバーしています。
新しい3Dモデル
ティッパーセミトレーラ、フォード・ブロンコなど、多種多様な新しい3Dモデルが追加されました。Movie NXに独自の車両モデルと統合することで、お客様の独自のシミュレーションが可能になります。
OpenSCENARIO Converter 13.0.0
OpenSCENARIO標準を強力にサポートすることは、継続的なツールチェーンの基礎になります。
OpenSCENARIO Converter 13.0.0は、OpenSCENARIOバージョン1.0、1.1、1.2をサポートします。また、CarMaker 13のメインGUIへの追加統合により、シナリオの使い勝手が大幅に改善されました。
VRゴーグルの利用
オプション機能として、Movie NXはHTC VIVE Cosmos EliteとMeta Quest ProのVRヘッドセットに対応しました。さらに没入感の高いバーチャル・テスト・ドライビングを体感できます。
改良されたサスペンションモデル
改良されたホイールサスペンションモデルクラスにより、同じまたは異なるサスペンションエレメントの接続が可能になり、アクティブサスペンションエレメントを実装する際のワークフローが最適化されました。また、ダンパーのトップマウントをモデル化するオプションが追加され、より正確なサスペンションシミュレーションが可能になりました。
統合パワーブレーキの油圧モデル
新しい油圧パワーブレーキアーキテクチャには、電気モーターと駆動圧力ブースターが含まれており、システムのブレーキ挙動の詳細な解析が可能になりました。
設定可能なグラウンドトゥルースセンサ
ADおよびADASアプリケーションの開発には、信頼性が高く、モジュール化され、柔軟で強力なグラウンドトゥルースデータの生成が必要です。私たちはセンサーモデルを継続的に開発し、現在では静的景観オブジェクトの検出もサポートしています。
GPUコーディングインターフェースの拡張
信号生成用のユーザ固有コードを統合する、物理センサーAPIにアクセスポイントが追加されました。この追加により、照射された光線のすべてのインパクトポイントの直接出力や、ユーザーごとの要件に応じてデータ処理を行うことが可能になります。
CarMaker Office Extended
本格的なHIL環境がなくても、オフィス環境でECUハードウェアを今すぐテストできます。CarMaker Office Extendedは、リアルタイムシミュレーションを可能にし、費用対効果の高いオールインワンソリューションを提供します。
柔軟なIPGDriverモデル
IPGDriverモデルを再構築およびモジュール化し、テストの実行から独立してパラメータを設定することが可能になりました。パワートレイン・アプリケーションなどにおいて、さまざまなドライバー・プロファイルを考慮することができるため、テストの柔軟性が向上します。
CarMaker
CarMakerを使用した乗用車や小型商用車の開発・テスト：CarMakerは統合・テストのためのオープン・プラットフォームとして設計されており、Model-In-the-Loop、Software-In-the-Loop、Hardware-In-the-Loop、Vehicle-In-the-Loopなど、開発プロセス全体でを通して使用することが可能です。また、ノートブック、ハイ・パフォーマンス・コンピューティング（HPC）、クラウドで優れたパフォーマンスを発揮し、生産性の向上と大幅なコスト削減を実現できます。
TruckMaker
TruckMakerは、CarMakeの全ての機能を持ちながら、大型商用車の開発・テスト要件に対応するよう設計されており、トラック、セミトレーラー、バス、建設車両のシミュレーション向けに特別にカスタマイズされた最適なモデルを提供します。
MotorcycleMaker
MotorcycleMakerは、二輪車、電動二輪車、スクーターなど、原動機モーター付き二輪車のシミュレーション・開発を目的として設計されており、ドライバと二輪車のインタラクションをマヌーバで直感的にモデル化することが可能です。また、二輪車用に開発されたモデルを利用することで、開発の初期段階でリアルなテスト走行をバーチャルで再現でき、開発プロセスにおける時間とコストを削減することが可能です。
Add-on
CarMaker製品ファミリに合った、Physical Sensor ModelsやSimNetなどの追加モジュールを利用できます。また、製品ファミリには、KnCデータコンバータなどのスタンドアロンのアプリケーションも用意されており、これらを組み合わせることで、お客様固有の開発プロセスに必要なニーズに対応できます。
イベント、ウェビナー、トレーニング
ソフトウェアについてもっと知りたい、またはソフトウェアに詳しい当社のエンジニアからの話を聞いてみたいとお考えでしたら、現在開催中のウェビナーやトレーニングの概要をご覧ください。